
オイル交換はこまめに
ハーレーを気持ちよく走らせるには、エンジンオイルの管理が欠かせません。オイルはエンジン内部を潤滑し、冷却や汚れの除去なども担っています。使い続けるうちに酸化したり不純物が混じったりして性能が落ちるため、定期的な交換が必要です。
ハーレーでは「20W-50」がよく使われますが、寒い時期や場所では「10W-40」など流動性の高いオイルを選ぶと始動性が良くなります。使用環境によってオイルの種類を調整するのも大切なんですね。
また、オイル交換の際にはオイルフィルターも一緒に交換するのがおすすめです。フィルターが古いままだと新しいオイルがすぐ汚れてしまい、本来の性能を活かせません。オイルとフィルターはセットで考えるのが基本です。
タイヤは命を乗せている
タイヤは地面と接している唯一のパーツなので、ちょっとした劣化でも走行に大きく影響します。見た目がまだ使えそうでも、経年劣化でゴムが硬くなっていることもあるため、チェックは欠かせません。
まずは外側にヒビが入っていないか、異物が刺さっていないかを見ておきましょう。とくにコード層まで割れている場合は危険なので早めに交換した方が安心です。
タイヤの製造時期も確認しておくと良いですね。側面に刻まれた4桁の数字で「2319」なら2019年の23週目製造という意味です。3~5年が交換目安とされているので、それ以上なら溝が残っていても交換しておきましょう。
摩耗については、スリップサインでチェックできます。トレッド面とスリップサインが同じ高さになったら、グリップ力が落ちる合図。天候の変化にも弱くなるため、早めの対応が安全につながります。
バッテリーも日頃のケアが大事
バッテリーは電装系の心臓部分ともいえる存在で、エンジン始動や灯火類、電装機器などの動作すべてに関わってきます。とくにハーレーのように重装備な車体では消費電力も多く、放っておくとすぐに電圧が下がってしまいます。
乗らない日が続くと自然放電が進んでしまうため、月に1~2回はエンジンをかける、または充電器で補充電しておくのが理想です。冬場などは放電スピードが速くなるので、注意が必要ですね。
端子まわりのメンテナンスも忘れずに。白っぽい粉が出ていたら腐食のサインなので、ブラシで磨いたり専用グリスで保護しておくとトラブルを防げます。
バッテリーはだいたい2~5年で劣化が始まると言われています。セルの回りが弱くなってきた、ライトが暗く感じるといった症状があれば、交換のサインかもしれません。